2010年11月20日土曜日

研究・ゴキゲン中飛車に対する△3二金 其の2

コツコツ勉強することが棋力向上に繋がると信じて。
ゴキゲン中飛車に対する△3二金型をつらつら。
反復学習は頭に入りやすいって聞いたけど、効果があるといいねぇ。

前回記事より再掲

金を上がった局面です。
中飛車を指しているとどうしても8筋から遠くなる上、
ゴキゲン中飛車の場合はそもそも相手の飛車先を(角で)受けないので、
進行によってはしばしば左金を活用することになります。

以前は本美濃囲いにある種のロマンというか憧れを感じていたので
飛車が邪魔で片美濃にしか組めない中飛車を嫌い、
好んで三間飛車など指していましたが、今ではすっかり中飛車党です。

さて、金を上がって後手居飛車はおとなしく飛車を引っ込めてくれるでしょうか。
例えば△7六飛と横歩を取られるといかにもいやーな感じですが、
ここで▲7七角△7四飛▲6六角と進んで参考図。
左翼がフリーダムなのがゴキゲン中飛車の特徴でもありますね。

参考図

△8四飛とできず、後手は歩越し飛車の悪形です。
とはいえ、先手も下手に▲6八銀とかやると終了しますので
この後の対処が重要にはなってくると思いますが…。

例えば玉を囲ったりなんかしちゃってると、どさくさに紛れて
陣形を立て直されたりして角の動きが手損にさせられそうです。

応手で考えられるのは△6四歩かなぁと低級なりに思いますが、
その瞬間▲5四歩が実現するのかどうかがキーになりそうです。
そうすると結局乱戦になってしまうのか、そうでもないのか…。

考えていても仕方がないので、これは実戦で試していきます。
さて、次は横歩を取られなかった場合。
第一図は△6二銀と中央を厚くしたところへ▲7五歩と位を取った局面です。

第一図

これは相手の玉形が対振りではないことを意識した上で、
こちらだけ片美濃囲いに組み、将来的に▲8六飛として
強気に飛車交換を狙おうというなんとなく壮大なプロジェクトの第一歩です。
ついでにアタリになっていた歩を手順に前進させて気分爽快。

以下△4一玉▲4八玉△4二銀▲3八玉と玉を囲い合いますが、

参考図

△8二飛と後手が飛車を引いた瞬間▲5六飛と浮いてしまうと
即△8六歩と垂らされて一巻の終わりです。
気の短い人ならここで投了です。

ので、
第三図

仕方なく▲8七歩と打っておきます。
というところで、今回はここまでっ。
あれー?なんか前回よりほとんど進んでなくねー?

でもあれですねー。
ろくに本も読まないうちから中飛車指してましたけど、
この形見るとどうしても△6九銀の割り打ちを嫌でも思い出してしまうんですよね。



と気付いたときには既に手遅れで、
「やめてえええええええええええええええ!」
って画面の前で無駄に叫んでると相手に「パチ」と打たれるという…。

あれやられたときのぞっとするような気持ちは、
多分居飛車党の人がゴキゲン中飛車を相手にするときの
▲7一角(△3九角)をキメられてしまったときに似ている。
と思うのでした。

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